古文な話
色々なところで話題になっていますが、新元号は「令和」になりましたね。出典は万葉集、中国の後漢時代の古典を踏まえた「本歌取り」の手法が用いられた歌だそうで、いかにも当時の歌らしい作品がもとになっていて背景のスケールも壮大ですね。
さて、日本の古典文学ですが、みなさんはどんな印象をお持ちですか。中学や高校の頃に習ったなあ・・・でもそれ以来触れていないなあ・・・という人がほとんどでしょうね。例に漏れず私もそんな人間です。当時のことを少し思い出してみましょう。古代の和歌集の代表格(というか他にほとんど残っていないでしょうが)である「万葉集」をそんなに詳しく授業で扱った記憶はない気がします。それもそのはず、古典の授業で扱うのは平安時代以降の文章がほとんどで、語彙や文法も異なる奈良時代以前(古代)の文章にはあまり触れる機会がありません。あるとしても日本史の授業か、日本の古文ではなく漢文ではないかと思います。
そんな古文ですが、個人的に面白いなと思ったのは「とりかへばや物語」です。ざっくり言うと、女の子っぽい性格の男の子と、男の子っぽい性格の女の子のきょうだいがいて、父親である殿様がいろいろ困った挙句、男の子に女装を、女の子に男装をさせて育てる話です。ざっくり書くだけでも強烈な物語ですね。あまりに強烈すぎて、この物語が元ネタの漫画や小説もたくさんあります。是非お試しあれ。
それにしても「とりかへばや物語」、新刊ライトノベルだと言い張っても違和感がなさそうです。現代サブカルチャーっぽいライトノベルですが、そのDNAは平安後期には出来上がっていたようです。
いつもの1.5倍以上書いてしまった・・・こんなに長々書くつもりはなかったんですけどね(笑)。さて、他の仕事に戻るかー。
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